■モダン和風
ガラスをふんだんに使用したモダンな家に呼応して、植栽もシンプルモダンに仕上げていく方針にしました。

コンクリート打ちっぱなしの高い塀を見た瞬間、ここにはモウソウチクがいいなあとピンときました。案の定、壁の存在感に負けない背丈とボリュームがあり、しかも重くなりすぎず、狭い植栽場所にぴったりでした。地下から見上げるタケの姿は壮観です。後で気がついたのですが、1階台所に窓があり、そこから風にサラサラと揺れる竹葉の姿がみえます。「忙しい台所仕事をしながらも、一服の清涼剤になるんですよ」と奥様の言葉。
 
 
室外機が縦に3台並び、景観をそこねていたので、人口緑タケの建仁寺垣で、目隠しとしました、これは、モウソウチクを室外機の温風ら守るために大いに役立っています。従来の人口竹と違い、最近は本当に自然な色合いのものが出回っています。柱、竹材、シュロ縄に至るまで耐久性がある合成材ですが、伝統的手法で組んでいくときれいに仕上がります。
 
 
タケの足元は、リュウノヒゲと砂利で濃緑と白のコントラストでくっきりと描きだしました。御影の飛び石を部屋からテラスへ半円を描くように敷き、黒那智石と伊勢ゴロタがそのラインを強調します。一部に、大きさが違う半円を反転させたデザインで、タマリュウシートを植え込み、遊び部分をつくりました。
 
 
■白樺と緑の溶岩
「都会でも白樺は育つかしら」というのが施主の第1声でした。お客様から植えたい木とリクエストされるのは、通常ハナミズキ、モミジ、シャラ、オリーブなどですが、白樺といわれたのは初めてです。確かに、モノトーンの家に、真っ白な幹は美しく映えることでしょう。アフターケアーが必要なことを了解していただき、高木はすんなりと決まりました。

中庭は壁側に客土を盛り上げることが構造上できなかったため、植物自身の高さで高低をだし、四角い庭にやわらかさをだすように曲線を描いて植え込んでいます。
 
 
次のリクエストは建築家から。「中庭から玄関脇にかけて、緑の溶岩が流れるようにしてほしい」と。道路側から壁にむかい、客土を70センチほど盛り上げ、ヒサカキを一番高いところに、ハイビャクシンを地際に、流れを利用して植えつぶしていきました。
 
     
 
■施工面積/180u
■工期/3日
■総工費/110万円(内訳:植栽工事81万円/木工事15万円/コーディネート費14万円)
■主な植物リスト:
モウソウチク、リュウノヒゲ、タマリュウ、シラカバ、ハイビャクシン、ヒサカキ、レイランディ、イチゴノキ、ヒュウガミズキ、加茂本阿弥、シラン
 

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